投稿日 : 2023年2月16日 / 最終更新 : 2023年4月6日

プルアップ抵抗・プルダウン抵抗とは、入力端子・出力端子の不定状態を防止するための抵抗です。

入力端子の場合は 端子がOPEN状態および接続先がハイインピーダンスの場合に不定状態となります。 プルアップ抵抗・プルダウン抵抗があると、OPEN状態であっても、入力や出力端子の状態をHighおよびLow状態にすることができます。

出力端子の場合は、低入力電圧時等でそのICが正常に動作しない範囲等で出力電圧がHighかLowどちらの状態になるかわからない不定状態となります。
出力信号が不定状態では、その出力信号により後段のデバイスが意図しない状態になってしまい、消費電流増加や誤動作の原因等になります。そのため確実にHighかLow信号になるように設計を行い、デバイスが意図しない動作をすることを防ぐことが必要です。

また不定状態では、ICのリーク電流・外部ノイズ等により、どの電圧になるかがわかりません。
そのため周囲環境やICや部品ばらつき等により、同じ回路でも異なる状態になる場合があります。