投稿日 : 2026年9月2日 / 最終更新 : 2026年9月2日
「回路図を書いたけれど、本当にこれで合っているか不安」「データシートの通りに設計したつもりだけど確信が持てない」「IC個別の周辺回路は問題ないが、システム全体として問題ないか不安」——回路図の確認は、設計経験が浅いうちは特に難しく感じるものです。
ここでは電源回路を中心に、回路図の自己チェックポイントをまとめます。
## **1. ICの品番・仕様の確認**
そもそも使用するICが要件に合っているか確認しましょう。
* 入力電圧範囲・出力電圧範囲が使用条件を満たしているか
* 最大出力電流が要求仕様を満たしているか(マージンも含めて)
* システム要件を満たす特性・機能を持っているか
* 動作温度範囲が使用環境をカバーしているか
* パッケージ・実装方法が基板設計の制約に合っているか
## **2. データシートとの照合・定数の確認**
データシートに記載されている推奨回路・動作条件と回路図を照らし合わせます。
* 推奨回路(アプリケーション回路)と異なる接続がないか
* 回路図の端子番号・名称が間違えていないか
* 絶対最大定格を超えた電圧・電流が印加される条件がないか
* 端子の処理(放熱板・NC端子・GND・プルアップ等)が適切か
* 起動シーケンス・イネーブル信号のタイミング要件を満たしているか
* 出力電圧設定の分圧抵抗値が正しく計算されているか
* コイルのインダクタンス値・定格電流がデータシートの推奨範囲内か
* 入出力コンデンサの容量・耐圧・種類がデータシートの推奨範囲内か
* 電流制限・タイマー設定など、各種定数の計算に誤りがないか
## **3. IC以外の周辺回路の確認**
ICだけでなく、周辺回路全体も確認しましょう。
* 大容量の入力容量を接続した場合に、前段の電源ICは正常に動作するか
* 電源投入シーケンス・パワーオンリセットが意図通りに動作するか
* 保護回路(過電流・逆接・過電圧等)が正しく機能するか
* 複数電源構成の場合、各電源の起動順序・タイミングに問題がないか
* 後段デバイスへの電圧・電流が仕様範囲内に収まっているか
* 電圧・定格電圧が異なるラインの信号線に、適切なレベルシフト回路を用いているか
## **4. それでも不安な場合**
自己チェックだけでは見落としが生じることがあります。
特に経験が少ない場合や、初めて扱うICを使う場合は、第三者によるレビューが有効です。
TOREXでは自社製品の周辺回路にとどまらず、電源回路全体の回路図レビューサポートも承っています。『この回路で問題ないか確認してほしい』『最適なIC選定について相談したい』といったご要望もお気軽にお問い合わせください。