ここでは実機特性比較ツールの絞込み機能を活用した “最適なICの探し方” を説明します。
本ツールでは電源仕様によっては多数の該当製品が表示されるため、どの製品を比較していいか判断がつかない場合があります。そのような場合に、条件の絞込み機能や、フィルタ機能を活用することで最適な製品の選択を容易に行うことが可能です。
1. 基本的な使い方
入力項目に比較したい電源仕様を入力すると、条件に該当した製品一覧が表示されます。 ”All Data” をクリックすると、最大30製品のデータが表示されます。
Step1. Topologyの選択
Step2. 動作モードの選択
Step3. 電源仕様の入力
Step4. 製品の選択
2. 製品の絞込み機能:フィルタ/ソート機能一覧
絞込みですが、以下項目のフィルタ/ソート機能が搭載されています。
(a) フィルタ機能
A1. 製品名
A2. コイル一体型 or コイル外付け
A3. 効率
A4. 実装面積
A5. 最大出力電流
A6. HiSAT-COT制御
(b) ソート機能 : 効率順 or 実装面積順
3. 製品の絞込み機能:フィルタ/ソート機能の使い方・最適なICの選定方法
具体的にフィルタ機能・ソート機能の使い方を説明します。
これらの機能を活用することで、用途に最適なICの絞込みを行うことができます。
(a) フィルタ機能
A1. 製品名
製品名に含まれる文字列で絞込みを行います。
製品のフルシリーズ名や、シリーズ名に含まれる 一部の文字列/数字だけでも絞込み可能です。
主に表示させたい製品が決まっている場合に活用します。
A2. コイル一体型 or コイル外付け
コイル一体型かコイル外付けかで絞込みを行います。
コイル一体型もしくはコイル外付けタイプのどちらかを選定したい場合に活用します。
A3. 効率
指定したIoutでの効率の下限値を指定します。指定の効率以上の製品のみ表示されます。
主に、最低限必要な効率が決まっている場合に活用します。
A4. 実装面積
指定した実装面積の上限値を指定します。指定の実装面積以下の製品のみ表示されます。
アプリケーション等で基板面積・実装面積の制限がある場合に活用します。
効率と実装面積のフィルタを活用することで、希望の実装面積内で高効率の製品を選定することが可能です。
A5. 最大出力電流
製品の最大出力電流を指定します。指定した最大出力電流以上の製品のみ表示されます。
効率を比較する出力電流を低めに指定した場合、実使用での最大出力電流を満たせない製品が多く表示される場合があります。
最大出力電流を入力することで、実使用条件で使用可能な電流能力を持つ製品のみ表示させることが可能です。
A6. HiSAT-COT制御
HiSAT-COT制御の採用製品か選択可能です。
HiSAT-COT制御とは高速過渡応答性かつ周辺部品の小型化が可能な、TOREX独自の制御方式です。
高速過渡応答性および実装面積の小型化を重視する場合に、”HiSAT-COT”制御 の選定を行って下さい。
(b) ソート機能 : 効率順 or 実装面積順
製品の並び順を、”効率の高い順”で並べるか “実装面積の小さい順” で並べるか選択できます。
デフォルトの並び順は ”効率の高い順” でソートするようになっています。