投稿日 : 2023年11月14日 / 最終更新 : 2023年12月7日

DC/DCコンバータの長所/短所について説明します。

長所

DC/DCコンバータの長所は、
・高効率
・電力損失が小さく、発熱が小さい。(放熱対策部品の簡素化)
・幅広い電源構成が可能 (降圧/昇圧/反転/昇降圧)
が挙げられます。

特にリニアタイプの電圧レギュレータと比較して、効率が非常に高く電池の駆動時間を伸ばしたい用途ではDC/DCコンバータが最適です。
効率が高く損失が小さいことから、ICで発生する発熱が小さく放熱対策の簡素化・削除が可能になります。
また電圧を降圧することしかできないリニアタイプの電圧レギュレータと違い、降圧以外の昇圧/反転/昇降圧等の電源を作成することが可能です。

短所

短所は、スイッチングタイプであるため、
・スイッチングノイズが発生
・部品点数が多く、コストが高い
・周辺部品やPCBレイアウトにより、設計通りの特性がでないことがある
が挙げられます。

DC/DCコンバータはスイッチング動作をするため、原理上スイッチングノイズが発生します。このスイッチングノイズによりICが誤動作する可能性や、ノイズ対策部品・フィルタの追加等が必要になる場合があります。
スイッチングノイズを気にする用途では、リニアタイプの電圧レギュレータが好まれて使われます。