投稿日 : 2023年2月17日 / 最終更新 : 2023年11月13日

出力電圧設定方法

電圧レギュレータの出力電圧の設定方法には、大きく分けて2種類あります。

一つ目は、"出力電圧 固定タイプ” と呼ばれる、IC内部で出力電圧が設定されているタイプで、電圧レギュレータの大半を占めています。
希望の出力電圧の品番を選定するだけでよく、設計の容易性・外部部品が不要・出力電圧の高精度化等のメリットがあります。

二つ目は、”出力電圧 外調タイプ” です。一般的には二つの外付け抵抗で出力電圧を調整可能です。
一つの製品・品番で複数の出力電圧を作成できるため、出力電圧調整の容易性や部品集約等のメリットがあります。

出力電圧 固定タイプ
出力電圧 外調タイプ

出力電圧範囲

出力電圧範囲は、電圧レギュレータが所望の特性を出力できる出力電圧範囲です。

“出力電圧 固定タイプ” では、選定できる出力電圧が決まっており、そこから出力電圧を選択します。

“出力電圧 外調タイプ” では、出力電圧範囲で規定された範囲内に出力電圧を設定します。出力電圧範囲外に設定すると、所望の特性・機能が得られず、誤動作の原因となります。

出力電圧精度

出力電圧の電圧精度です。
一般的には特定の入力電圧・出力電流での、出力電圧精度を規定しています。

“出力電圧 外調タイプ” では、出力電圧の調整に外付け部品が必要となります。このため、外付け部品の抵抗バラツキにより電圧レギュレータ全体の出力電圧精度が低下します。

“出力電圧 固定タイプ” では、フィードバック抵抗がIC内部に入っているため、外付け抵抗起因の精度低下はありません。