投稿日 : 2023年6月20日 / 最終更新 : 2023年8月3日

ここでは、Web DC/DCシミュレーションを使ったジャンクション温度の推定方法を説明します。

1. シミュレーションの実行(IC選択 / 電源仕様の入力)

入力項目にシミュレーション条件を入力してシミュレーションを実行して下さい。

Step1. 製品の選択
Step2. 発振周波数の選択
Step3. 動作モードの選択
Step4. 電源仕様の入力 (Vin/Vout/Iout/周辺部品定数 etc)

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2. ジャンクション温度の算出 / 推定方法

“Summary”タグ、“Efficiency / Tj / Duty”タグから、ジャンクション温度の確認を行えます。各出力電流でのジャンクション温度は、 “Efficiency / Tj / Duty”タグ を確認して下さい。

具体的な例として、XCL212シリーズのVin=5V/Vout=3.3V/Iout=2A/Ta=25℃でのジャンクション温度を確認してみましょう。本条件では、Ta=25℃でVin=5V/Vout=3.3V/Iout=2Aでジャンクション温度が92.23℃であることがわかります。

3. ジャンクション温度の算出 : 周囲温度変更 / 熱抵抗の変更

実際の設計・評価では、周囲温度が高温時のジャンクション温度の予想や基板の放熱性を考慮したジャンクション温度の推定を行うことも必要になります。

これらの場合には、入力項目の”周囲温度:Ta” および “Thermal resistance: θja“ の値を変更するだけで、高温時や熱抵抗が異なる場合のジャンクション温度の推定も可能です。